日本には「高度経済成長期」と「安定経済成長期」、2回にわたって建設ラッシュがありました。
当時作られた土木構造物は、今どうなっているのでしょうか。
▼「安定経済成長期」とは
高度経済成長期は、戦後10年ほど経ったあたりから急激に日本経済が活性化した時期を指します。
しかし「安定経済成長期」という言葉はあまり知られていないかもしれません。
安定経済成長期とは、1970年から1991年までの20年ほどを指します。
高度経済成長期ほどではありませんが、この時期にも多くの土木構造物が作られ、経済面でも発展を遂げました。
■当時の土木構造物は今どうなっている?
実は、今私たちの身の回りに存在している土木構造物の多くは、高度経済成長期や安定経済成長期に作られたものです。
首都高ができたのは1962年ごろですので、もう50年以上が経過しています。
瀬戸大橋も1988年の開通ですので、30年以上そこにあることになります。
これだけの年月が経てば、いくら頑丈な土木構造物でも経年劣化は避けられません。
主要な大規模建造物はこまめに点検と修繕を重ねてきましたが、点検が行き届いていない土木構造物もたくさんあります。
■古い土木構造物はすぐに点検を
お近くに古い土木構造物がある場合は、まず直近の点検時期をチェックしてください。
もし何十年も点検や修繕が行われていない場合は、すぐに業者に点検の依頼をすることをおすすめします。
そのまま放っておくと部品の落下や崩落の恐れがありますので、そうなる前に修繕を行いましょう。
▼まとめ
今の日本があるのは、経済成長期に色々な土木構造物が作られたからです。
その恩恵を受け続けるためには、綿密な点検が欠かせません。
形あるものはいつか劣化してしまいます。
このことを忘れずに、土木構造物を大切にメンテナンスしていってください。